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アトピー性皮膚炎は・・・

陰的アトピーなのか陽的アトピーなのかを判別する
必要があります。

陰的アトピーと陽的アトピーでは漢方的アプローチが
まったく異なるからです。

漢方では「同病異治」という表現をします。

同じ病であっても同じアプローチが有効だとは
限りませんよ・・・ということです。

異なるアプローチをしないと改善効果が現れない
場合もあります・・・ということです。

これはどうしてなのでしょうか?

アトピー性皮膚炎・・・とひとくくりにして
呼称していますが、発症原因が異なるからです。

見た目はいっしょですね。

カサカサ乾燥する。

皮ふが肥厚してひび割れしている。

ジュクジュク汁がでる。

かきむしった所から汁がでる。

赤いプツプツがある。

首がかゆい。

耳の周りがかゆい。

前胸部がかゆい。

背中がかゆい。

肘の内側がかゆい。

膝の裏側がかゆい。

手指の関節がかゆい。

陰部周辺がかゆい。

太ももやふくらはぎがかゆい。

痒くなる時は入浴後などで
体が温まるとかゆくなる。

赤くて熱っぽくてかゆい。

など

その他、人によって皮膚症状は
個別に若干異なりますが。

一見すると同じ皮ふ病と見えます。

ほとんどの皮ふ病は・・・

熱っぽくて赤くてかゆいのが特徴です。

赤くみみず腫れになって地図状に拡がる
というものもあります。

最も辛いのは激しい痒みと、

皮ふが赤くガサガサして割れたり汁が出たりして
見た目が良くない・・・

こういう皮膚状態なので・・・

赤い、熱っぽい、かゆい、

ですから、単純に判断しますと、

冷やして炎症を鎮静化させたいと、

冷やして鎮静化させればよくなるだろうと、

いうことで、

黄連解毒湯、竜胆瀉肝湯、白虎加人参湯

などの強力な清熱剤を使おうとする、

専門家と称する人であってもそう判断してしまう・・・

こういう傾向が見受けられます。

そして、これらの強い清熱剤を使用して
皮膚症状が改善するかと言いますと・・・

なかなか改善しない場合が多いと思います。

少しは改善した、飲み始めの頃は改善した。
そのうち効かなくなった。

逆にひどく悪化してしまった・・・

ということがほとんどだと思います。

黄連解毒湯、竜胆瀉肝湯、白虎加人参湯などの
使用で効果が上がる人は・・・

陽的アトピーです。

陰的アトピーの人は、強い清熱剤を使用しますと
逆に悪化してしまいます。

それから陽的アトピーであっても、強い清熱剤を
使用するだけでは思ったほど効果が上がらない
場合がほとんどです。

全身がオーバーヒートしていてそれが皮膚状態に
反映されている場合には強い清熱剤の使用によって
全身の過剰な熱炎症を抑えることが有効となります。

しかし・・・

陽的アトピーであっても全身がオーバーヒート
しているとは限りません。

皮膚症状発症部位に熱がこもってしまって炎症が
起きている場合が多いのです。

人体の中を陽気が循環していますので、その陽気循環が
阻害されると、阻害されている部位に熱がこもって
鬱熱が発生することとなります。

アトピー症状の発現が多く見られる部位的な特徴を
観察することでも、上記の状態が確認出来ます。

陽気の循環が滞りやすい部位・・・

例えば、構造が複雑な関節部位では、陽気がスムーズに
スーッと流れにくいのです。

関節部位はギクシャクしてデコボコしてしますから、
舗装道路に穴が開いてるようなイメージですね。

そういう部位にはいろんなものが溜まりやすいです。

鬱熱もたまります。

実際には痰湿という粘着質な液状の病理的産物が
溜まることで陽気の流通を阻害することで
鬱熱が生じるということです。

痰湿と鬱熱が一緒になることで湿(痰)熱という病理的産物と
なって貯留停滞する場合も多いです。

そして痰湿、湿熱、鬱熱が滞り、それが血流を悪くして
瘀血という状態も生じます。

一つのものの流れの悪さが、どんどん他の流れを
悪くして行くという悪循環のスパイラルとなるのです。

ですから、単に冷やす(清熱する)だけでは
アトピー性皮膚炎は良くならない場合が多いのです。

アトピー性皮膚炎へのアプローチとして大切なことは・・・

鬱滞の除去です。

氣鬱、痰湿停滞、血滞(瘀血)これらを取り除く
ということです。

そして、気血津液の流通を促進させることです。

種々の要因が因果を成して陽気や津液の流通が
止まってしまうため、排便や排尿が出にくい状態と
なることが多見されます。

こういう場合は排便を促し、尿利を良くする
というアプローチも必要です。

排便を促して熱盛を鎮静化させる手法は
釜底抽薪:ふていちゅうしんと言います。

釜の底から薪を抜きだして火力を小さくさせる
という手法です。

排尿を促して熱を下行させて体外へ排出させる
手法は導熱下行と言います。

陽的アトピーであっても、単に清熱するだけでは
効果が上がりません。

ポイントはこもった熱や湿熱を多角的な手法を用いて
取り除き、氣血津液流通を健全化させることなのです。

流通の健全化は最も大切なポイントですが・・・

それだけでは不十分な場合もあります。

陽的アトピーの場合は根本的に鎮静化役である
陰血不足という別の問題が存在することも
多いのです。

例えば・・・

車のエンジンがオーバーヒートしないように
ラジエターの中に水が入って循環しています。

エンジンがオーバーヒートするのは・・・

ラジエターの循環が止まってしまった時

ラジエターの中の水が減ってしまった時

この2つの場合があります。

前者の方は詳しく述べています。

後者の方が・・・

陰血不足の状態ということです。

人体は陰と陽がバランスを取りながら存在
しているのですが、陰と陽のバランスが崩れますと
体調が悪くなります。

陰が消耗しますと陽気が過亢進してしまって
熱症状が強く現れます。

陰血不足も陽的アトピーを引き起こす原因の
一つです。

陰血不足のために陽気が亢進して、皮膚熱が
強くなりますので、

強い清熱剤を使うことだけでは皮膚熱を鎮静化
させることは難しいことが分かります。

一時的には、

黄連解毒湯、竜胆瀉肝湯、白虎加人参湯などの
使用が有効かもしれませんが・・・

根本的に鎮静化させるためには陰血を補充する
ことが必須なのです。

去風、透熱達表、清熱、行氣、降氣、袪痰湿、
清化湿熱、清熱利湿、活血化瘀、清熱涼血、滋養陰血・・・

※血熱という状態・・・
鬱熱、湿熱、虚熱などの状態が進行して
血中に熱が入りこみますと血が熱を持った状態
となります。

血熱を冷ますには、黄連解毒湯、竜胆瀉肝湯、白虎加人参湯
では不十分です。

大黄、牡丹皮、赤芍、などの清熱涼血剤が必要となります。

透熱達表:体表部から熱邪を発散して追い出す手法

こうような複合的なアプローチのバランスを熟考して
方剤構成を組み立てます。

というように、一人一人のアトピーの皮膚の状態
全身状態をしっかり見極めてアプローチしないと
なかなかうまく結果が出ないということなのです。

今回は陽的アトピーについて述べましたので、
次回は陰的アトピーについて述べます。
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ご質問コメントが届いていますので、それについて考えます。どうすれば、血液と津液を増やすことが出来るのでしょうか?二歳の娘はまだ授乳中。今年の夏から生理も始まり、それと同時期に膝痛と背中(首の付け根の下当たり)の筋肉が凝り固まっているみたいで、痛くて整骨院に通っています。
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妊活にとって大切なポイントは腎精を充足させてあげることです。そしてさらにめでたく妊娠出産授乳子育てという段になっても大切なポイントは腎精を充足させてあげることです。元気な赤ちゃんを出産して、出産後のお母さんも元気はつらつと授乳子育てが出来るということがとても大切なことです。そこのポイントに腎精の充足は欠かせません。産後うつ・産後に元気がでない・頭が空虚に感じてふらふらする・不眠・歯ががたがたしている・髪がパサパサして抜け毛が増える・目が弱ってチカチカまぶしい などは腎精の不足消耗が原因です。
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妊娠するためには正常に排卵していることは必須条件です。視床下部~下垂体~卵巣(卵胞)とホルモン分泌連携が問題なく行われていますと排卵障害起こりません。①視床下部②下垂体③卵巣④卵胞膜 以上4つのポイントのどこかに異常が発生しますと正常な排卵が妨げられて排卵障害が起こります。①視床下部②下垂体 は脳の問題です。脳は「髄海」と言われます。腎精から髄が生じて髄は骨を滋養しています。そして髄が集まって「髄海」となります。脳「髄海」をしっかり機能させるためには、腎精が充足していることが大切です。そして腎精を充足させるためには後天の精をしっかり産生させることが大切です。後天の精は脾胃の働きによって生成されます。排卵障害が起きている場合は、脾胃、腎精、気血、肝の疎泄などに介入してホルモン分泌連携を正常化させるようにアプローチします。
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桜の気の下で

Author:桜の気の下で
兵庫県たつの市神岡町にて漢方専門薬局を開いています。
(そうめん資料館)そうめんの里のすぐ近くです。
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℡0791-65-2107
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