ブログ更新の間隔が開きましたが・・・
前回10月21日のブログでアトピー性皮膚炎について
述べています。

アトピー性皮膚炎には陽的アトピーと
陰的アトピーとがあります。

前回は陽的アトピーについて述べました。

今回は陰的アトピーについて考えます。

皮ふ病は一般的な言い方として湿疹と表現します。

湿疹ですから、湿が絡んだ病態であることが分かりますね。

健常な体質の場合は水液が陽気のパワーによって気化されて
水蒸気の状態となって循環しています。

水蒸気の状態の水液を津液(しんえき)と言います。

津液は気体ですからフワフワと軽やかに上にも下にも横にも
拡がって全身を滞ることなく循環することが出来ます。

しかしながら・・・

陽気のパワー不足の体質の場合は、水液がしっかり
温まらないので気化が不十分となってしまいます。

こうなりますと、水蒸気になれない状態の液状物質が
産生されてしまいます。

水蒸気になれない液状物質を痰湿と呼びます。

水蒸気は軽やで動きの良い気体ですが、
痰湿は粘着質で動きの悪い液状物質です。

痰湿はフワフワと軽やかに移動することが出来ないので
身体のあちこちに滞ってしまいます。

身体中心部からから遠い手指、手の平、手の甲、手首などは
痰湿が滞りやすい部位です。

これらの部位に皮膚症状が発現しやすいです。

肘裏、脇周辺、首周辺、肩背中、膝裏、足の付け根付近
ふくらはぎ、足首などの部位も皮膚症状が現れやすいです。

関節などの節的構造部位の周辺や首や足などのボディに
比べて急激にくびれて細くなった部位周辺など痰湿が
貯留停滞しやすい部位に皮膚症状が強く現れます。

陽的アトピーの皮膚症状は派手で真っ赤な皮膚色を呈します。
動的で激しい症状が現れます。、

陰的アトピーはぱっと見た感じは派手さはなく静かで落ち着いた
皮膚状態に一見見えます。

しかし時として激しいかゆみ症状が現れます。

動きの悪い痰湿が滞りますと、陽気や津液の循環が
ブロックされてしまいますので、鬱熱が溜まってしまって
強いかゆみが現れます。

痒みが強いので掻きむしって皮膚を壊して汁が流れることも多いです。

かきむしって汁を出しきりますと、一旦かゆみが治まります。

しかしながら一定の時間が経ちますとまた痰湿がたまってきますので
また掻きむしって汁を出すということを繰り返してしまいます。

かゆみの発現には波があって常にかゆみが強いわけではありません。

一日に何回か強いかゆみの波が現れます。

非常にかゆみが強い場合も多くて夜間にかゆみで目が覚めてしまう
ということも起こります。

皮下には痰湿が溜まっているのですが、
皮膚表面に津液が流入しませんから皮膚表面は乾燥します。

カサカサ乾燥して皮膚が硬く分厚くなります。

皮膚表面は乾燥していますが、皮下には痰湿がたまっていて
手指がむくんでゴワゴワ曲げ伸ばしがしにくくなります。

手指のあちこちに割れ目が出来ることも多いです。

長期化して慢性化したアトピー性皮膚炎では、全体的に
皮膚色が赤黒い色となって皮ふが粉を噴いようになって
皮ふがパラパラはがれ落ちます。

陰的アトピー症状が発現している人では、多くの場合
アレルギー性鼻炎症状も発現しています。

春先の花粉の時期に鼻炎症状が発現する以外に、
寒くなると鼻炎症状が現れる人が多いです。

朝方起床時にクシャミや鼻水が流れる、夜間就寝中は鼻づまり
症状が現れるなどです。

陽気不足で気化出来い痰湿が鼻水となって溢れているのです。

寒いと陽気がいっそう抑制され水液気化が出来なくなって
鼻水となって流れ出ます。

女性ではおりものが増えるという症状も現れやすいです。

おりものは同じく気化できない痰湿が流れ出ている症状です。

・・・

陰的アトピーの根本原因は、陽気不足です。

陽気不足のために水液が気化されないために痰湿が
貯留停滞することが根本原因です。

ですから皮膚症状発現部位が熱っぽかったり赤かったり
していても強力に清熱をすることは避けなければなりません。

アプローチは・・・

陽気を盛りたてることです。

附子や乾姜、呉茱萸などを使用して強力に陽気を盛りたてる
必要があります。

陽気を強力に盛りたてて水液の気化を正常化させるという
ことです。

その上で、停滞している痰湿を除去するアプローチも必要です。

陽気不足で痰湿貯留が長期化していますと、当然ながら
血流も悪くなって瘀血の状態が生じます。

陽気不足は氣流の悪化を招き、血流の悪化も招きます。

ですので、気血循環を正常化させるアプローチも必要です。

アトピー性皮膚炎が長期化しますと・・・

痰湿の貯留停滞、鬱熱(湿熱)氣血循環の悪さという
循環の悪さだけでなく、

氣血津液の量的な不足も生じてきます。

流れが悪い上に流れるべきものも不足する病態になります。

不要物の貯留停滞があって、
必要な物質は不足するようになります。

ですから・・・

陽気を盛りたてて、水液の気化を正常化させることが
本質的アプローチとして必須です。

そして陽気を盛りたてて氣血津液の流通を促進させること。

痰湿の除去、瘀血の除去も必要です。

そして・・・

氣血津液を適度に補充するアプローチも欠かせません。

氣血津液の流通の促進と量的な補充のバランスを考えて
うまくアプローチすることが大切です。

アトピー性皮膚炎と一口に言いましても・・・

陽的アトピーなのか陰的アトピーなのかによって
大きくアプローチ法が違います。

その上に一人一人の病態は全く同じ人はありません。

陰的アトピーと一口に言いましても・・・

同じアプローチが有効とは限りません。

お一人お一人の修飾要因が異なりますから、

きめ細やかに病態を見極めて細やかな対応が必要です。

そして、病態変化に対応させて漢方的アプローチを微調節する
ことが必要不可欠です。

初期に使用していた処方と後々に使用する処方ががらりと
変わっていることも多いです。

漢方的アプローチをすることでどんどん体質が変化しますので
良くなった部分はアプローチを減らしまだ不十分な部分への
アプローチを強化するなどの微調節を続けることが必須なのです。
NEXT Entry
2016年初ブログ・・・年始参り行ってきました。(1月2日)
NEW Topics
排卵障害を起こしている原因として・・・多嚢胞性卵巣症候群(PCO)というのがあります。卵胞の周りにべたべたした汚れが溜まってしまって殻が硬く肥厚してしまい殻を破って排卵することが出来ません。このような卵胞が数珠玉のように沢山出来て卵巣内部に存在しています。痰湿汚れ・湿熱汚れ・瘀血汚れ・寒凝固汚れ など種々の汚れが卵胞の周りに著中停滞してしまっています。したがいまして・・・これらの汚れを除去する方剤を使って継続的にアプローチをする必要があります。
卵巣がしっかり働いて卵胞を大きく成長させ正常に排卵させるためには・・・腎精が充足していることは必須です。そして脳から送られてくるホルモン情報の伝達に問題がないことも必須です。腎精を充足させるためには後天の精の補充が欠かせません。後天の精をしっかり補充するためには脾胃の働きがしっかりしていることが必要です。ホルモン情報の伝達に問題がある原因は精神的ストレスが溜まる=気血の流通が止まる→ホルモン情報がしっかり伝達されない。それから血液やリンパ液が汚れてよどんで流れが悪い状態になるとホルモン情報伝達に問題が生じます。血液やリンパ液を汚す原因は毎日の飲食生活の偏りです。こってり濃厚なものの摂取が多いと血液やリンパ液がドロドロ汚れてしまいます。漢方的アプローチとしては、①腎精の補充②気血の補充③脾胃の働きを活性化させて後天の精の生成力を強くする④精神的ストレスの開放(肝気鬱結の開放)⑤血液やリンパ液の汚れを除去する(食滞・痰湿・瘀血の除去)身体の陽気のパワーが弱くて冷える傾向にある場合は、陽気補充、身体で炎症が起こっていて熱っぽい場合は、清熱して炎症をとる・・・などお一人お一人の身体状況を見極めてしっかり排卵できるようにアプローチします。
妊活にとって大切なポイントは腎精を充足させてあげることです。そしてさらにめでたく妊娠出産授乳子育てという段になっても大切なポイントは腎精を充足させてあげることです。元気な赤ちゃんを出産して、出産後のお母さんも元気はつらつと授乳子育てが出来るということがとても大切なことです。そこのポイントに腎精の充足は欠かせません。産後うつ・産後に元気がでない・頭が空虚に感じてふらふらする・不眠・歯ががたがたしている・髪がパサパサして抜け毛が増える・目が弱ってチカチカまぶしい などは腎精の不足消耗が原因です。
「Tash Sultana」すごいアーティスト発見 ユーチューブ
妊娠するためには正常に排卵していることは必須条件です。視床下部~下垂体~卵巣(卵胞)とホルモン分泌連携が問題なく行われていますと排卵障害起こりません。①視床下部②下垂体③卵巣④卵胞膜 以上4つのポイントのどこかに異常が発生しますと正常な排卵が妨げられて排卵障害が起こります。①視床下部②下垂体 は脳の問題です。脳は「髄海」と言われます。腎精から髄が生じて髄は骨を滋養しています。そして髄が集まって「髄海」となります。脳「髄海」をしっかり機能させるためには、腎精が充足していることが大切です。そして腎精を充足させるためには後天の精をしっかり産生させることが大切です。後天の精は脾胃の働きによって生成されます。排卵障害が起きている場合は、脾胃、腎精、気血、肝の疎泄などに介入してホルモン分泌連携を正常化させるようにアプローチします。
Comment
Trackback
Comment form
 管理者にだけ表示を許可する
プロフィール

桜の気の下で

Author:桜の気の下で
兵庫県たつの市神岡町にて漢方専門薬局を開いています。
(そうめん資料館)そうめんの里のすぐ近くです。
さくら薬局
℡0791-65-2107
マウスオン→ 




さくら薬局ホームページへ移動する

カテゴリ
最新記事
かわいい「ハムちゃん」
上の窓から1分置きに・・・
最新コメント
最新トラックバック
検索フォーム
ブロとも申請フォーム
QRコード
QR

Page Top