体外受精を前提として成功させるために
妊娠しやすい体づくりをしたいと言う思いで
漢方のご相談にみえる方が多くいらっしゃいます。

ここのところ立て続けに体外受精の成功例の
報告がありましたのでご紹介します。

35歳、女性。

2015年、11月採卵を実施される。
顕微授精により胚盤胞を4個凍結保存中。

こういう状態で2015年12月にご相談に
おみえになりました。

胚盤胞が4個も凍結保存されているのなら
漢方的なアプローチなしで移植されても
充分成功されるのではないかと思うわけ
ですが・・・

それが・・・

ご相談カルテ並びに直接聞き取りでお身体の
状態を確認いたしますと・・・

子宮の状態があまり良くないことが分かりました。

2014年の春にMRI検査で子宮内膜症が判明して
子宮と膀胱が癒着している。

2015年8月には子宮内膜ポリープの手術をされる。

30代を過ぎてから生理時にのみ左下腹部の痛みが
徐々に強くなっていた。

1015年の1月からは痛みの頻度が増えてきた。

5月頃からは左下腹部痛が毎日起きるようになる。

ズキズキと脈打つような痛みが一日中、
常に間欠的に起きるようになる。

痛みが強いと吐き気がする。

左下腹部の痛みが強いと
お尻の左側にも痛みが起きて同様に間欠的に
じくじくズキズキ痛い。
さらに腰痛も起きる。

左下腹部痛は毎日常に間欠的にズキズキ痛くて苦痛である。
日によって痛みの強さが若干強い日と弱い日があるが
毎日痛いのには変わりが無い。

生理時は特に痛みが強い。

出血が少ないとズキズキした刺すような強い痛みが起きる。
出血量が増えると痛みがましになる。(重い痛みに変る)

生理時にはレバー状の血塊が混じる。

普段排卵期以外でもおりものが多くて黄色っぽい色をしている。

2015年12月の検査で卵巣チョコレート嚢腫が見つかる。

こういう状態であることが分かりました。

子宮卵巣の状態がどんどん悪くなっているようです。

このような状態になっておられたので不安になられて
漢方相談にお見えになったということです。

その他の症状・・・

便秘しやすい。

仕事の後、足がむくむ。

体が疲れやすくてめまいや立ちくらみがある。

夜間に時々足がつる。

動悸や不整脈が時々気になる。

目が乾く。

下半身、膝、足首から下、足指などが冷える。

冷凍庫の冷気やクーラーが苦手。

肩こりが気になる。

1回/1週間程度午後から夕方にかけて
額の辺がぼーっと熱っぽくなる。

手の平や手の甲が乾燥してひび割れしやすい。

以上のような症状があります。

漢方的に分析しますと・・・

子宮や卵巣を含めて下半身がとても冷えていて
寒凝血瘀の状態になっていると考えられます。

子宮と膀胱が癒着しているくらいですので、
冷え固まってしまっていることが分かります。

おりものが増えていることから、痰湿の貯留停滞も
あることが分かります。

肝腎が冷えて陽虚の状態にもなっているようです。

漢方的アプローチ・・・

子宮や卵巣が冷えてしまっていますので、
この状態で胚移植しましても着床しないか
又は途中で生命反応が無くなる可能性が高いです。

ですから強力に肝腎系(子宮卵巣)を温補します。
血を温めて血流を促進させます。
寒凝血瘀の状態を解放させないといけません。

肝腎を温めることで生命力を活性化させます。

生命力を強くするために、精血の補充も行います。

これらのアプローチを続けます。

2カ月間ほどしますと毎日常にあった左下腹部痛
お尻左側痛などがほぼ気にならない状態になられました。

そして移植を実施されたところ・・・

陽性判定となり、現在順調に妊娠継続中です。

温補する漢方薬を服用されてからは、顔色がとても
良くなられています。(明るい顔色になられる)

飲食内容にも問題がありましたので・・・

温かい和食の摂取を心掛けておられます。

途中からつわりが強くなってこられたので
今現在は漢方服用は中止しておられますが
お身体の状態がとても良いので無事に出産される
ことと思います。
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湿熱の貯留停滞が原因で妊娠しにくい身体状況でした。2年間の漢方薬服用により体質が大幅に改善されて、体外受精を実施されて現在、妊娠12週目に入って順調に妊娠が継続されています。漢方薬を服用される以前は、通勤電車の中で立ちっぱなしだと全身から大量に発汗して水滴がしたたり落ちるような症状が出ていました。軟便下痢ぎみで、胃もたれ、胃液の逆流、お腹にガスがたまる、口がネトネトして苦い、むくみ、鼻炎、目やに、目が熱くなって頭痛がする、白や黄色の痰がのどに詰まる、動悸不整脈、足腰の冷え、こむら返り、強い排卵痛、強い生理痛(下腹部痛・腰痛)生理血にレバー状の血塊が混じる・・・などなど多彩な症状が現れていました。2年間の漢方薬の服用によってほとんどの症状が改善されました。
NEW Topics
排卵障害を起こしている原因として・・・多嚢胞性卵巣症候群(PCO)というのがあります。卵胞の周りにべたべたした汚れが溜まってしまって殻が硬く肥厚してしまい殻を破って排卵することが出来ません。このような卵胞が数珠玉のように沢山出来て卵巣内部に存在しています。痰湿汚れ・湿熱汚れ・瘀血汚れ・寒凝固汚れ など種々の汚れが卵胞の周りに著中停滞してしまっています。したがいまして・・・これらの汚れを除去する方剤を使って継続的にアプローチをする必要があります。
卵巣がしっかり働いて卵胞を大きく成長させ正常に排卵させるためには・・・腎精が充足していることは必須です。そして脳から送られてくるホルモン情報の伝達に問題がないことも必須です。腎精を充足させるためには後天の精の補充が欠かせません。後天の精をしっかり補充するためには脾胃の働きがしっかりしていることが必要です。ホルモン情報の伝達に問題がある原因は精神的ストレスが溜まる=気血の流通が止まる→ホルモン情報がしっかり伝達されない。それから血液やリンパ液が汚れてよどんで流れが悪い状態になるとホルモン情報伝達に問題が生じます。血液やリンパ液を汚す原因は毎日の飲食生活の偏りです。こってり濃厚なものの摂取が多いと血液やリンパ液がドロドロ汚れてしまいます。漢方的アプローチとしては、①腎精の補充②気血の補充③脾胃の働きを活性化させて後天の精の生成力を強くする④精神的ストレスの開放(肝気鬱結の開放)⑤血液やリンパ液の汚れを除去する(食滞・痰湿・瘀血の除去)身体の陽気のパワーが弱くて冷える傾向にある場合は、陽気補充、身体で炎症が起こっていて熱っぽい場合は、清熱して炎症をとる・・・などお一人お一人の身体状況を見極めてしっかり排卵できるようにアプローチします。
妊活にとって大切なポイントは腎精を充足させてあげることです。そしてさらにめでたく妊娠出産授乳子育てという段になっても大切なポイントは腎精を充足させてあげることです。元気な赤ちゃんを出産して、出産後のお母さんも元気はつらつと授乳子育てが出来るということがとても大切なことです。そこのポイントに腎精の充足は欠かせません。産後うつ・産後に元気がでない・頭が空虚に感じてふらふらする・不眠・歯ががたがたしている・髪がパサパサして抜け毛が増える・目が弱ってチカチカまぶしい などは腎精の不足消耗が原因です。
「Tash Sultana」すごいアーティスト発見 ユーチューブ
妊娠するためには正常に排卵していることは必須条件です。視床下部~下垂体~卵巣(卵胞)とホルモン分泌連携が問題なく行われていますと排卵障害起こりません。①視床下部②下垂体③卵巣④卵胞膜 以上4つのポイントのどこかに異常が発生しますと正常な排卵が妨げられて排卵障害が起こります。①視床下部②下垂体 は脳の問題です。脳は「髄海」と言われます。腎精から髄が生じて髄は骨を滋養しています。そして髄が集まって「髄海」となります。脳「髄海」をしっかり機能させるためには、腎精が充足していることが大切です。そして腎精を充足させるためには後天の精をしっかり産生させることが大切です。後天の精は脾胃の働きによって生成されます。排卵障害が起きている場合は、脾胃、腎精、気血、肝の疎泄などに介入してホルモン分泌連携を正常化させるようにアプローチします。
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桜の気の下で

Author:桜の気の下で
兵庫県たつの市神岡町にて漢方専門薬局を開いています。
(そうめん資料館)そうめんの里のすぐ近くです。
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℡0791-65-2107
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