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前回に引き続いて、漢方薬を服用して
妊娠しやすい体づくりをされた段階で
体外受精を実施された症例をご紹介します。

39歳 女性

初来店が、平成25年11月です。
初来店時の年齢は36歳です。

妊娠しやすい体づくりのための
漢方薬服用を2年間ほど続けられた
段階で・・・

平成27年11月末に採卵されて
その周期の移植は見送って

平成28年1月に移植を実施されました。

そして無事に妊娠されて12週目に入って
順調に妊娠状態が継続されています。


妊娠しやすい体づくりをするために・・・

まず、妊娠しにくい原因は何なのか
漢方的に分析する必要があります。

ご相談カルテの記入項目並びに
直接聞き取りの内容から問題点を検証します。

そうしますと、たくさんの問題点が見えてきます。

まずは胃腸の状態が非常に悪いことが分かります。

食後1時間ほど胃もたれしやすい。

食後にお腹が張りやすい。

おなかにガスが溜まることが多い。

おなかがキュルキュルと鳴る。

胃液が逆流する。胸やけがする。

口の中がネトネトする。

口が苦い。

腹痛が起きて下痢することが多い。

生理前は下痢になる。

排便回数は2~3回/1日

食後に排便したくなる。

これだけ胃腸の状態が悪いということは
飲食内容に大きな問題がありそうです。

ビールを時々飲む。

コーヒーを毎日1杯は飲む。

朝食は通勤途中の駅で冷たいカフェラテとサンドイッチ。

昼食は外食。

濃い味のもで肉類を好む。

揚げ物フライ物が大好き。

焼肉が大好き。

ピリ辛系の食べ物も大好き。

買って来て食べることが多い。

寿しやさしみ、コンビニ弁当、フライものなど。

アイスクリームや果物、サラダもよく食べる。

毎日、夕食後に間食する。

和食に欠かせない煮物野菜や海草類は全く口にしない。

以上のような食生活です。

漢方で言うところの・・・

肥甘厚味のもの、辛辣のもの、生冷物 などの
摂取が非常に多いことが分かります。

濃い味は熱を生みやすく、ねっとりした物は
湿や痰を生みやすいのです。

これらの食物は脾胃の消化吸収機能を低下させて湿熱痰熱を
作りだします。

ピリ辛系のものは胃腸に熱がこもり陰液を消耗します。

生冷物の過食は胃腸を冷やして脾胃の機能を低下させます。
胃腸が冷えて下痢を引き起こす大きな原因ともなります。

要するに飲食に大きな偏りがあるために
水湿や痰湿の貯留停滞が発生していて、そして湿が熱の
性質を帯びているのです。

胃腸症状以外に・・・

白っぽいあるいは黄色っぽい痰がからんで咽に詰まる

朝は顔がむくむ。

春には鼻炎症状が現れてくしゃみ鼻水、目がかゆくなる。

朝通勤時に、電車で座れなくて立ちっぱなしだと
全身から急激に大量の汗が出てきて水滴がしたたり落ちる。

目やにが常に出ている。目が痛い。目が充血する。
目が乾燥する。

1カ月に1~2回、右目が熱くなってその後
こめかみの辺りがズキズキと頭痛がする。

夜間はふくらはぎがつりやすい。

動悸や不整脈も時々ある。

足腰は冷えやすい。

のどの辺りが詰まることが多い。

ストレスがたまりやすい。

舌がざらついてピリピリする。

唇がパリパリに乾燥してひび割れて皮がむける

吹き出物が常に出来る

生理痛が強い。

下腹部が張って痛い・刺痛・ズキズキ・キリキリ
腰が重い。

生理血にレバー状の血塊が混じる。

排卵痛もある。

生理前はイライラが強くなる。

以上のように多彩な症状が発現しています。

症状は多彩ですが・・・

食生活の問題から産生された、湿熱(痰熱)が
根本的な原因となって生じている症状ばかりです。

このままの体質ですと・・・

妊娠しにくいですし、不育症の可能性も高いので

食べ間違いの原因をご説明して、飲食生活を改善される
ようにお話します。

しかしながら、長年月嗜好されてきた食習慣をいっきに
改善されるのはなかなか困難な様子でした。

来店されるたびに、口を酸っぱくして飲食内容の改善の
必要性をお話しました。

そして漢方的アプローチです。

湿熱(痰熱)の除去はなかなか難しいのです。

なぜかと言いますと・・・

湿(陰)と熱(陽)という真逆の性質のものが
合体しているために真逆のアプローチを同時に実施する
という複雑な漢方構成にしないと効果が出ません。

そして湿と熱のバランスをしっかり見極めないと
いけないのです。

湿<熱のタイプもあれば湿>熱のタイプもあります。

湿>熱のタイプでも湿9:1熱であったり
湿7:3熱であったりします。

ですからその辺りのバランスをしっかり見極めて
それに対応させた漢方薬の構成にする必要があるのです。

これが、なかなか難しくて難儀するのです。

湿熱タイプのご相談があると非常に神経を使います。

それではこちらの女性の湿熱のタイプはどうかと言いますと・・・

湿6:4熱 これくらいのバランスになっているようです。

湿の方の勢いが強いのだけれども、そこそこに熱も強い

ですから適度に袪湿化痰しながらそここ強い清熱剤も使用します。

そして生理血がレバー状態であって生理痛も強いことから
瘀血対策も必要です。

湿熱が血流を悪化させて瘀血を生じているのですが・・・

下痢しやすいタイプですので、清熱して下痢が悪化しないように
との配慮もしないといけません。

湿熱タイプは非常に気を使います。

湿を消すには温めると有効ですが、温めすぎると
熱を強くしてしまいますし・・・

なかなか難しいのです。

そして湿熱の除去には時間がかかります。

専門書などを読みますと・・・

湿熱は麺に油を混ぜたような状態であるから、
いっきに解決することは出来ないので
一枚一枚皮を剥くようにゆっくりと対応する
必要があることが書いてあります。

まさしくその通りです。

根気強い対応が必要です。

そのことをご説明して時間がかかることを
理解していただく必要もあるのです。

ということで・・・

がんばって2年間服用されました。

上記に多彩な症状を記しておりますが・・・
2年間でほとんどの症状は無くなりました。

ただどうしても嗜好されるものを完全に
変えることは難しいようで・・・

舌のざらつきやピリピリする感じは
続いていました。

そして平成27年11月に採卵されて16個取れて
3つが胚盤胞まで成長しました。

ホルモン値が高くてOHSSが懸念されたために
採卵された周期の移植は見送って

平成28年1月に移植され、無事に妊娠されて
現在12週目に入って妊娠が継続されています。

妊娠しやすい体づくりに結構な時間がかかりましたが、
現在とても順調にうまくいっています。
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適度に日光浴をすることは生命力を高めて体を元気にする効果があります。漢方的には腎陽を強くすることができると考えます。
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排卵障害を起こしている原因として・・・多嚢胞性卵巣症候群(PCO)というのがあります。卵胞の周りにべたべたした汚れが溜まってしまって殻が硬く肥厚してしまい殻を破って排卵することが出来ません。このような卵胞が数珠玉のように沢山出来て卵巣内部に存在しています。痰湿汚れ・湿熱汚れ・瘀血汚れ・寒凝固汚れ など種々の汚れが卵胞の周りに著中停滞してしまっています。したがいまして・・・これらの汚れを除去する方剤を使って継続的にアプローチをする必要があります。
卵巣がしっかり働いて卵胞を大きく成長させ正常に排卵させるためには・・・腎精が充足していることは必須です。そして脳から送られてくるホルモン情報の伝達に問題がないことも必須です。腎精を充足させるためには後天の精の補充が欠かせません。後天の精をしっかり補充するためには脾胃の働きがしっかりしていることが必要です。ホルモン情報の伝達に問題がある原因は精神的ストレスが溜まる=気血の流通が止まる→ホルモン情報がしっかり伝達されない。それから血液やリンパ液が汚れてよどんで流れが悪い状態になるとホルモン情報伝達に問題が生じます。血液やリンパ液を汚す原因は毎日の飲食生活の偏りです。こってり濃厚なものの摂取が多いと血液やリンパ液がドロドロ汚れてしまいます。漢方的アプローチとしては、①腎精の補充②気血の補充③脾胃の働きを活性化させて後天の精の生成力を強くする④精神的ストレスの開放(肝気鬱結の開放)⑤血液やリンパ液の汚れを除去する(食滞・痰湿・瘀血の除去)身体の陽気のパワーが弱くて冷える傾向にある場合は、陽気補充、身体で炎症が起こっていて熱っぽい場合は、清熱して炎症をとる・・・などお一人お一人の身体状況を見極めてしっかり排卵できるようにアプローチします。
妊活にとって大切なポイントは腎精を充足させてあげることです。そしてさらにめでたく妊娠出産授乳子育てという段になっても大切なポイントは腎精を充足させてあげることです。元気な赤ちゃんを出産して、出産後のお母さんも元気はつらつと授乳子育てが出来るということがとても大切なことです。そこのポイントに腎精の充足は欠かせません。産後うつ・産後に元気がでない・頭が空虚に感じてふらふらする・不眠・歯ががたがたしている・髪がパサパサして抜け毛が増える・目が弱ってチカチカまぶしい などは腎精の不足消耗が原因です。
「Tash Sultana」すごいアーティスト発見 ユーチューブ
妊娠するためには正常に排卵していることは必須条件です。視床下部~下垂体~卵巣(卵胞)とホルモン分泌連携が問題なく行われていますと排卵障害起こりません。①視床下部②下垂体③卵巣④卵胞膜 以上4つのポイントのどこかに異常が発生しますと正常な排卵が妨げられて排卵障害が起こります。①視床下部②下垂体 は脳の問題です。脳は「髄海」と言われます。腎精から髄が生じて髄は骨を滋養しています。そして髄が集まって「髄海」となります。脳「髄海」をしっかり機能させるためには、腎精が充足していることが大切です。そして腎精を充足させるためには後天の精をしっかり産生させることが大切です。後天の精は脾胃の働きによって生成されます。排卵障害が起きている場合は、脾胃、腎精、気血、肝の疎泄などに介入してホルモン分泌連携を正常化させるようにアプローチします。
Comment
34
はじめまして。二人目不妊に悩んでおり現在治療中です。漢方に興味があり、一度お伺いしたいのですが、予約は必要ですか?

35
ご相談は・・・予約制になっておりますので、
電話または下記アドレスにご希望日をお知らせください。  ℡0791-65-2107(9:30~19:00)
http://woodkey890.blog2.fc2.com/blog-category-8.html

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桜の気の下で

Author:桜の気の下で
兵庫県たつの市神岡町にて漢方専門薬局を開いています。
(そうめん資料館)そうめんの里のすぐ近くです。
さくら薬局
℡0791-65-2107
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