不妊、不育症の女性では・・・
冷え性(陽虚体質)が多いのですが、

陽虚体質では子宮卵巣が冷え込んでいるために
本来の働きができない状態になっています。

妊娠出産力とは、自分自身が持っている生命力が
充実していることが必須です。

シベリアなど極北の寒い場所ではコケくらいしか
生えなくて生命の存在が感じられません。

南国のジャングルでは木々が大きく繁殖して
動植物などあらゆる生命で満ち溢れています。

何が大切かと言いますと・・・

温かいということがとても大切だということです。

子宮や卵巣が冷えて寒い状態だと
良い卵が育ちません。そして着床しにくいです。

たとえ着床したとしても途中で生命反応が止まって
しまいます。

ですから、冷え性の女性で・・・
不妊、不育症でお悩みがあるのならば、何が何でも
冷え性の克服が重要ポイントです。

子宮卵巣を温める漢方的アプローチは・・・

呉茱萸、乾姜、生姜、附子、桂皮、などの生薬が
配合された方剤を中心に使用します。

以上の生薬は身体の陽気を補強する力を持ちますが、
これだけでは不十分です。

なぜならば・・・
陽虚体質で、身体を燃焼させるパワーが減弱していると
代謝力が低下しています。

自分自身にとって必要な気血精の産生力が不足している
ということです。

ですから、気血精の補充も必要です。

そして水の気化力も弱っているので、水が水蒸気の
状態に気化できなくて、液状状態の痰湿が出来てしまいます。

さらには、陽気不足では気血の推進力も弱いので
気滞や血滞も生じやすいです。

冷え性であって不妊、不育症のお悩みをお持ちの方は
身体の陽気を強くすることは最も大切ですが。

それ以外にも・・・

気血精を補充する。
水の気化力を増強する。
痰湿を除去する。
気血循環を促進させる。

などのアプローチを考えないといけません。

気血精を補充するには・・・

人参、黄耆、白朮、当帰、地黄、鹿茸、阿膠、亀板などの
生薬が配合された方剤を使用します。

水を気化させ、痰湿を除去するには・・・

呉茱萸、乾姜、生姜、附子、桂皮、などの生薬と
白朮、茯苓、蒼朮、半夏、陳皮、猪苓、沢瀉を
組み合わせて使用します。

気血循環を促進するには・・・

川芎、桃仁、厚朴、香附子、縮砂、山稜、莪朮、水蛭
などを使用します。

上記生薬を体質に適合させてうまく組み合わせて
使用します。

したがいまして単剤では出来ませんから、
複数方剤を組み合わせて使用することとなります。

冷え性で陽虚体質と言いましても、陽虚のレベルが
一人一人違いますし、その他の配合が必要な割合も
異なります。慎重に見極めて配合を考えます。

ぴたりと適合しますと、子宮卵巣がどんどん温まって
妊娠しやすい状態になってこられます。

子宮卵巣が温まると、生理痛も軽くなります。
血が温まってサラサラと流れるようになりますので。
血が冷え固まった状態では生理血が黒っぽくて
ひどいとレバー状の塊が出ます。
それが漢方薬で血を温めて流動性を高めてあげますと
血がサラサラになって色も鮮紅色になってきます。

むくみやおりものも減ってきます。
鼻炎が改善されます。

貧血が改善されて、立ちくらみやめまいがなくなります。
頭痛や肩こりが改善されます。

身体の疲労感が軽くなります。

夜よく眠れるようになります。

など全般的に体調がぐんぐん上向きになります。

こうようにどんどん体調が改善されますと、
妊娠しやすくなり、12週を超えて妊娠が
継続できるようになります。

不育症や流産しやすい場合7~8週目くらいまでに
生命反応が止まることが多いのです。

ということで漢方的アプローチは・・・

子宮卵巣が冷えているために、不妊や不育症に
なられている女性にとても効果が上がります。
たくさんの女性がそれで妊娠出産されています。

しかしながら一部の女性で・・・

陽気補充、気血精補充、水の気化力アップ
気血循環促進などのアプローチじゅうぶんにやっている
にもかかわらず、なかなか子宮卵巣が温まってこない
方がいらっしゃいます。

そういう方の特徴は・・・
肌色が透き通るように白くて(色白美人)タイプであって
やせ形である場合。

その逆でぽっちゃり太り気味で特に下半身に重みを
感じるようなタイプ

こういう女性は・・・持って生まれて陽気不足であって
後天的な環境も冷えやすい環境、飲食物にも問題がある
などが考えられます。

冷えやすい環境的要素をなるべく減らし、飲食物も温かいものを
中心に摂取されるようにアドバイスしているのですが・・・

こういうなかなか結果の出ない方に良い方策はないものかと
常日頃から熟考しているのですが、

漢方的アプローチに加えて・・・

日光浴をする。岩盤浴をする。遠赤外線器具で温める
など直接的に身体に陽気を注入するなどの手法を加える
ことが効果的であろうと考えています。

中からも外からも陽気を補強する方策を考えないと
子宮卵巣の冷えが改善されないくらいに冷えている
方がいるということです。
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排卵障害を起こしている原因として・・・多嚢胞性卵巣症候群(PCO)というのがあります。卵胞の周りにべたべたした汚れが溜まってしまって殻が硬く肥厚してしまい殻を破って排卵することが出来ません。このような卵胞が数珠玉のように沢山出来て卵巣内部に存在しています。痰湿汚れ・湿熱汚れ・瘀血汚れ・寒凝固汚れ など種々の汚れが卵胞の周りに著中停滞してしまっています。したがいまして・・・これらの汚れを除去する方剤を使って継続的にアプローチをする必要があります。
卵巣がしっかり働いて卵胞を大きく成長させ正常に排卵させるためには・・・腎精が充足していることは必須です。そして脳から送られてくるホルモン情報の伝達に問題がないことも必須です。腎精を充足させるためには後天の精の補充が欠かせません。後天の精をしっかり補充するためには脾胃の働きがしっかりしていることが必要です。ホルモン情報の伝達に問題がある原因は精神的ストレスが溜まる=気血の流通が止まる→ホルモン情報がしっかり伝達されない。それから血液やリンパ液が汚れてよどんで流れが悪い状態になるとホルモン情報伝達に問題が生じます。血液やリンパ液を汚す原因は毎日の飲食生活の偏りです。こってり濃厚なものの摂取が多いと血液やリンパ液がドロドロ汚れてしまいます。漢方的アプローチとしては、①腎精の補充②気血の補充③脾胃の働きを活性化させて後天の精の生成力を強くする④精神的ストレスの開放(肝気鬱結の開放)⑤血液やリンパ液の汚れを除去する(食滞・痰湿・瘀血の除去)身体の陽気のパワーが弱くて冷える傾向にある場合は、陽気補充、身体で炎症が起こっていて熱っぽい場合は、清熱して炎症をとる・・・などお一人お一人の身体状況を見極めてしっかり排卵できるようにアプローチします。
妊活にとって大切なポイントは腎精を充足させてあげることです。そしてさらにめでたく妊娠出産授乳子育てという段になっても大切なポイントは腎精を充足させてあげることです。元気な赤ちゃんを出産して、出産後のお母さんも元気はつらつと授乳子育てが出来るということがとても大切なことです。そこのポイントに腎精の充足は欠かせません。産後うつ・産後に元気がでない・頭が空虚に感じてふらふらする・不眠・歯ががたがたしている・髪がパサパサして抜け毛が増える・目が弱ってチカチカまぶしい などは腎精の不足消耗が原因です。
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妊娠するためには正常に排卵していることは必須条件です。視床下部~下垂体~卵巣(卵胞)とホルモン分泌連携が問題なく行われていますと排卵障害起こりません。①視床下部②下垂体③卵巣④卵胞膜 以上4つのポイントのどこかに異常が発生しますと正常な排卵が妨げられて排卵障害が起こります。①視床下部②下垂体 は脳の問題です。脳は「髄海」と言われます。腎精から髄が生じて髄は骨を滋養しています。そして髄が集まって「髄海」となります。脳「髄海」をしっかり機能させるためには、腎精が充足していることが大切です。そして腎精を充足させるためには後天の精をしっかり産生させることが大切です。後天の精は脾胃の働きによって生成されます。排卵障害が起きている場合は、脾胃、腎精、気血、肝の疎泄などに介入してホルモン分泌連携を正常化させるようにアプローチします。
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桜の気の下で

Author:桜の気の下で
兵庫県たつの市神岡町にて漢方専門薬局を開いています。
(そうめん資料館)そうめんの里のすぐ近くです。
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℡0791-65-2107
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