さくら薬局では、漢方相談は予約制にしております。

例外的に・・・
突然ご来店されて指名買いされる漢方薬があります。

イスクラ産業の「婦宝当帰膠」という液剤の漢方薬です。

雑誌やネットなどに紹介されていることが多いから
かもしれません。

知ってる人は知っている有名品なのでしょう。

商品名が「婦人の宝」なので、女性向けの漢方薬である
ことを主張しています。

中身は黒っぽいドロッとしたシロップ状です。

お湯割りで服用すると甘くて飲みやすいです。
甘いといっても、そこは漢方薬ですかが若干
味にくせがありますが・・・

でも漢方薬の中では飲みやすい部類に入ります。
それで人気があるのかもしれません。

中身を分析してみますと・・・

「当帰」が7割と最も多く配合されています。

当帰は、味は辛・甘・微苦・性は温
辛みと甘みと少しの苦みがあって温める性質を
持っているというものです。

効能は・・・

①補血作用(血を補う作用)
②活血作用(血流を良くする作用)
③潤腸通便作用(腸を潤して排便を促す作用)
④調月経(月経を調節する作用)
などです。

補血作用を期待するなら・・・
熟地黄、白芍、川芎などを配合したものを
用います。有名な方剤として「四物湯」があります。

そして、血は気の化生作用によって生成されますから
捕気剤(人参、党参、黄耆など)といっしょに用いることが多いです。

「婦宝当帰膠」はまさしくこの配合になっています。

全成分は・・・

(当帰、地黄、芍薬、川芎)+阿膠+(黄耆、党参、甘草、茯苓)
白糖、黒砂糖を配合。

そして良い点はこの部分・・・
防腐剤(安息香酸Na,パラベン)の配合はなしです。

四物湯+阿膠+捕気健脾剤という構成です。

阿膠は・・・

ロバの皮を煮て固めたものです。
構成成分の中で唯一、動物性のものです。
「血肉友情の品」で真陰を補い、滋陰捕血、止血作用を持ちます。

貧血で、生理出血がだらだら続く、皮下出血(青あざ)ができやすい
などに有効です。

総合的にどのような体質の女性に良いかといいますと・・・

気血不足(貧血を含む)で色白で、

立ちくらみやめまいがしやすくて

全体的にパワーが感じられない華奢な体形で

生理が遅れがちで、

生理血色が薄いピンク色で生理血量が少なくて

生理が来ると、体から力が抜けて

睡眠が浅くて熟睡できない

夢をよく見て覚えている

筋肉がつりやすい(こむら返り)

目が疲れやすい、まぶしい、ショボショボする

爪が割れやすい、でこぼこする

青あざができやすい

生理出血がだらだら続きやすい

以上のようなタイプに良いです。


そして注意ポイントですが・・・

当帰、地黄、膠 などの捕血成分の性質が重いので
胃腸に若干負担がかかります。

したがいまして、

胃腸虚弱で食が細くて胃もたれしやすい、下痢になりやすい
ようなタイプの方は服用が不適合の場合があります。

服用して胃がもたれる、むかむかする、下痢になる
などの症状が発現するようならば服用は不適合か
または少量服用、間欠的に服用するなどの注意が
必要です。

さらには・・・

服用ポイントとして、「婦宝当帰膠」を単独で服用するよりも
他の方剤と合わせて服用する方が、さらに一層効果を
期待できる場合があります。

それらのポイントにつきましては次回以降に述べたいと
思います。
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「婦宝当帰膠」合わせて服用するといっそう効果が上がる飲み方について・・・その① 「精血同源」の考え方に基づき肝血補充と共に腎精補充のできるものと合わせて服用することが相互作用によってとても効果的な飲み方だと考えます。腎精は視床下部ー性腺の機能を支える基礎物質であり、さらには肝血に変化して肝を助け、腎と肝が共同して妊娠、出産に密接に関与するからです。
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排卵障害を起こしている原因として・・・多嚢胞性卵巣症候群(PCO)というのがあります。卵胞の周りにべたべたした汚れが溜まってしまって殻が硬く肥厚してしまい殻を破って排卵することが出来ません。このような卵胞が数珠玉のように沢山出来て卵巣内部に存在しています。痰湿汚れ・湿熱汚れ・瘀血汚れ・寒凝固汚れ など種々の汚れが卵胞の周りに著中停滞してしまっています。したがいまして・・・これらの汚れを除去する方剤を使って継続的にアプローチをする必要があります。
卵巣がしっかり働いて卵胞を大きく成長させ正常に排卵させるためには・・・腎精が充足していることは必須です。そして脳から送られてくるホルモン情報の伝達に問題がないことも必須です。腎精を充足させるためには後天の精の補充が欠かせません。後天の精をしっかり補充するためには脾胃の働きがしっかりしていることが必要です。ホルモン情報の伝達に問題がある原因は精神的ストレスが溜まる=気血の流通が止まる→ホルモン情報がしっかり伝達されない。それから血液やリンパ液が汚れてよどんで流れが悪い状態になるとホルモン情報伝達に問題が生じます。血液やリンパ液を汚す原因は毎日の飲食生活の偏りです。こってり濃厚なものの摂取が多いと血液やリンパ液がドロドロ汚れてしまいます。漢方的アプローチとしては、①腎精の補充②気血の補充③脾胃の働きを活性化させて後天の精の生成力を強くする④精神的ストレスの開放(肝気鬱結の開放)⑤血液やリンパ液の汚れを除去する(食滞・痰湿・瘀血の除去)身体の陽気のパワーが弱くて冷える傾向にある場合は、陽気補充、身体で炎症が起こっていて熱っぽい場合は、清熱して炎症をとる・・・などお一人お一人の身体状況を見極めてしっかり排卵できるようにアプローチします。
妊活にとって大切なポイントは腎精を充足させてあげることです。そしてさらにめでたく妊娠出産授乳子育てという段になっても大切なポイントは腎精を充足させてあげることです。元気な赤ちゃんを出産して、出産後のお母さんも元気はつらつと授乳子育てが出来るということがとても大切なことです。そこのポイントに腎精の充足は欠かせません。産後うつ・産後に元気がでない・頭が空虚に感じてふらふらする・不眠・歯ががたがたしている・髪がパサパサして抜け毛が増える・目が弱ってチカチカまぶしい などは腎精の不足消耗が原因です。
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妊娠するためには正常に排卵していることは必須条件です。視床下部~下垂体~卵巣(卵胞)とホルモン分泌連携が問題なく行われていますと排卵障害起こりません。①視床下部②下垂体③卵巣④卵胞膜 以上4つのポイントのどこかに異常が発生しますと正常な排卵が妨げられて排卵障害が起こります。①視床下部②下垂体 は脳の問題です。脳は「髄海」と言われます。腎精から髄が生じて髄は骨を滋養しています。そして髄が集まって「髄海」となります。脳「髄海」をしっかり機能させるためには、腎精が充足していることが大切です。そして腎精を充足させるためには後天の精をしっかり産生させることが大切です。後天の精は脾胃の働きによって生成されます。排卵障害が起きている場合は、脾胃、腎精、気血、肝の疎泄などに介入してホルモン分泌連携を正常化させるようにアプローチします。
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桜の気の下で

Author:桜の気の下で
兵庫県たつの市神岡町にて漢方専門薬局を開いています。
(そうめん資料館)そうめんの里のすぐ近くです。
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℡0791-65-2107
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