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自律神経失調症では多種多彩な症状が発現します。例えば・・・神的に不安定になってイライラしたり落ち込んだりする、急に動悸がしたり顔がほてって熱くなって汗が出る、熟睡出来なくて夜中に目覚める、夢をよく見て覚えている、めまいや立ちくらみがある、目が疲れやすくてまぶしく感じる、目の周りがピクピク痙攣する、手が震える、偏頭痛や肩こりに悩まされる、便秘になったり下痢になったりする、咽が詰まる、ゲップがよく出る、とても疲れやすい、疲れが抜けない・・・など このような多彩な症状は自律神経のバランスが乱れているために起きるのですが、胃腸の状態が悪いために、自律神経の乱れを引き起こしている場合が多見されます。もちろん仕事や人間関係などで大きなストレスを抱えているということで自律神経のバランスが崩れることもあります。また女性では生理周期の関係で自律神経が乱れることもあります。(PMSやPMDDなど)いずれにしても自律神経がしっかり働くためにはエネルギーや栄養(気血精)が必要です。エネルギーや栄養(気血精)は胃腸で消化吸収されたものから生成されますから自律神経を安定させるためには胃腸が元気に働くことが必須要素です。


胃腸の調子が悪いと、自律神経のバランスが乱れて
自律神経失調による諸症状が現れやすくなります。

その逆で自律神経の乱れが、胃腸の状態を悪くすることもあります。

前回のブログで、

慢性的に胃腸の調子が悪いこと、そして
二人目不妊でお悩みの女性が・・・

さくら薬局で漢方薬を服用されたところ
2か月を待たずして妊娠されたという内容で
述べています。

胃腸症状の改善に主眼を置いた漢方的アプローチに
よって胃腸の状態がぐんぐん良くなり・・・妊娠された
ということなのですが・・・

こちらの女性は、胃腸不良症状以外にも
下記のような多彩な症状の訴えがありました。


突然、急に気分が悪くなって吐き気がして
血の気が引いて倒れそうになる。
こういう時はイライラ感もある。
(この症状は生理の時に多くてフワフワ感もある)

いつも精神的に緊張している感じがする

急に動悸がしたり顔から首がほてって汗が出る

めまい立ちくらみが頻繁に起きる

熟睡出来なくて夜中に目が覚める
夢をよく見て覚えている

目が疲れやすくてまぶしく感じる

目の周りがピクピク痙攣しやすい

足裏が熱っぽいことが多い


これらの症状は・・・

自律神経失調症でみられる症状とほぼ同じですね。

すなわち・・・

胃腸の状態が良くないことが原因となって
自律神経のバランスまで悪くなってしまって
いるということです。

その逆で・・・

自律神経のバランスが乱れが原因となって
胃腸不良症状が発現することもあります。

胃腸不良症状⇔自律神経の乱れ

この二つは密接な関係があるということです。

そして・・・・

どちらがメインの原因となっているかをしっかり
見極める必要があります。

漢方的アプローチをする場合に、

胃腸の改善に主眼を置くのか

自律神経の改善に主眼を置くのかで

まったくアプローチが異なります。

又はどちらの原因も同程度、影響している
場合もあります。

そこら辺の見極めをしっかりしないと
漢方的アプローチはうまく行きません。

※西洋医学的に考えると胃腸の働きは
 自律神経系の支配を受けているから、
 胃腸の機能失調はすべて自律神経の問題から
 来るものだ・・・という風にお考えになる方が
 あるかもしれませんが、それはちょっと乱暴な
 考え方です。


胃腸不良症状が出発点となって・・・
自律神経のバランスが崩れている場合は
胃腸症状の改善に主眼を置いてアプローチします。

胃腸の状態が悪いと・・・どうして自律神経のバランスが
崩れるのでしょうか?

自律神経(自分の意志ではなく自律的に働く神経)
とは言っても働くためには、エネルギーや栄養が必要です。

自動制御のコンピューターであっても電気が来なければ
動きませんね。それと同じことです。

そしてエネルギーや栄養はどこから来るのか・・・

それは胃腸から来るのですね。

摂取した飲食物を胃腸で消化吸収してそこから
エネルギーや栄養(気血精)を生成しています。

自律神経がバランスよく機能するためには
エネルギーや栄養の供給が不可欠です。

胃腸の状態が悪いと、消化吸収が滞ってしまって
うまくゆきません。

こうなるとエネルギーや栄養が脳へ運ばれませんから
自律神経が乱れて、不定愁訴と言われる種々の症状が
発現しやすくなるのです。

このような状態で精神的ストレスを受けたり、疲れが
たまるような状態になりますと、自律神経がさらに
乱れて、種々の不定愁訴の症状を発現させてしまう
ことになるのです。

ですから・・・

自律神経を安定させるためにも胃腸がしっかり元気に
働いている必要があるということです。

自律神経の乱れがあると・・・

漢方薬として「加味逍遥散」などが第一選択薬として
推奨されることが多いかもしれませんが・・・

この漢方薬では胃腸の不調からくる自律神経の乱れの
問題は解決できませんから注意が必要です。

こちらの女性も、さくら薬局にお越しになる以前に

他所で出された・・・

「加味逍遥散」や「柴胡清肝湯」などを長期間服用されて
いましたが、不定愁訴はまったく改善されていません。

それどころかこれらの処方を服用することで・・・
不定愁訴症状を悪化させているように見受けられます。

今回はここまでです。

次回は・・・

胃腸の状態が悪い人が漢方薬を服用する場合の
注意点を述べたいと思います。

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胃腸の調子が悪い人では・・・ご飯をおいしく食べれない、胃もたれ、ガスがたまる(膨満感)ゲップが多い、咽~みぞおちの辺りが詰まる、吐き気、胃液の逆流、胸焼け、胃痛、口がねばねばする、口が苦い、すっきり排便できない、腹痛→下痢、コロコロ便、便秘になったり下痢になったりする・・・など種々の症状が発現します。原因は毎日の飲食生活の間違いにある場合が多いです。食生活の見直しが第一に必要です。その上で、本来の胃腸機能を取り戻せるように一人一人に適合する漢方的アプローチをします。
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排卵障害を起こしている原因として・・・多嚢胞性卵巣症候群(PCO)というのがあります。卵胞の周りにべたべたした汚れが溜まってしまって殻が硬く肥厚してしまい殻を破って排卵することが出来ません。このような卵胞が数珠玉のように沢山出来て卵巣内部に存在しています。痰湿汚れ・湿熱汚れ・瘀血汚れ・寒凝固汚れ など種々の汚れが卵胞の周りに著中停滞してしまっています。したがいまして・・・これらの汚れを除去する方剤を使って継続的にアプローチをする必要があります。
卵巣がしっかり働いて卵胞を大きく成長させ正常に排卵させるためには・・・腎精が充足していることは必須です。そして脳から送られてくるホルモン情報の伝達に問題がないことも必須です。腎精を充足させるためには後天の精の補充が欠かせません。後天の精をしっかり補充するためには脾胃の働きがしっかりしていることが必要です。ホルモン情報の伝達に問題がある原因は精神的ストレスが溜まる=気血の流通が止まる→ホルモン情報がしっかり伝達されない。それから血液やリンパ液が汚れてよどんで流れが悪い状態になるとホルモン情報伝達に問題が生じます。血液やリンパ液を汚す原因は毎日の飲食生活の偏りです。こってり濃厚なものの摂取が多いと血液やリンパ液がドロドロ汚れてしまいます。漢方的アプローチとしては、①腎精の補充②気血の補充③脾胃の働きを活性化させて後天の精の生成力を強くする④精神的ストレスの開放(肝気鬱結の開放)⑤血液やリンパ液の汚れを除去する(食滞・痰湿・瘀血の除去)身体の陽気のパワーが弱くて冷える傾向にある場合は、陽気補充、身体で炎症が起こっていて熱っぽい場合は、清熱して炎症をとる・・・などお一人お一人の身体状況を見極めてしっかり排卵できるようにアプローチします。
妊活にとって大切なポイントは腎精を充足させてあげることです。そしてさらにめでたく妊娠出産授乳子育てという段になっても大切なポイントは腎精を充足させてあげることです。元気な赤ちゃんを出産して、出産後のお母さんも元気はつらつと授乳子育てが出来るということがとても大切なことです。そこのポイントに腎精の充足は欠かせません。産後うつ・産後に元気がでない・頭が空虚に感じてふらふらする・不眠・歯ががたがたしている・髪がパサパサして抜け毛が増える・目が弱ってチカチカまぶしい などは腎精の不足消耗が原因です。
「Tash Sultana」すごいアーティスト発見 ユーチューブ
妊娠するためには正常に排卵していることは必須条件です。視床下部~下垂体~卵巣(卵胞)とホルモン分泌連携が問題なく行われていますと排卵障害起こりません。①視床下部②下垂体③卵巣④卵胞膜 以上4つのポイントのどこかに異常が発生しますと正常な排卵が妨げられて排卵障害が起こります。①視床下部②下垂体 は脳の問題です。脳は「髄海」と言われます。腎精から髄が生じて髄は骨を滋養しています。そして髄が集まって「髄海」となります。脳「髄海」をしっかり機能させるためには、腎精が充足していることが大切です。そして腎精を充足させるためには後天の精をしっかり産生させることが大切です。後天の精は脾胃の働きによって生成されます。排卵障害が起きている場合は、脾胃、腎精、気血、肝の疎泄などに介入してホルモン分泌連携を正常化させるようにアプローチします。
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桜の気の下で

Author:桜の気の下で
兵庫県たつの市神岡町にて漢方専門薬局を開いています。
(そうめん資料館)そうめんの里のすぐ近くです。
さくら薬局
℡0791-65-2107
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