胃腸の調子が悪い人では・・・

前回述べたように、種々の不快な症状が
発現します。

<胃腸不調でよく現れる症状>

そして胃腸の不快症状だけでなく、
その他の部位にも不調症状が広がって
現れている人もあります。

多いのが・・・

鼻炎症状や咽に痰がたまる症状です。


胃腸機能が低下しますと、水液代謝力が
著しく低下します。

水液は胃腸の燃焼力(陽気のパワー)でしっかり
温められますと、水蒸気の状態に気化されて
軽い状態(気体)となって身体を自由にめぐる
ことが可能となります。

しかしながら・・・

冷たい物や生もの、べたべたした脂分の多いもの
などの摂取が多いと、胃腸の燃焼力が低下して
水液を気化するパワーが著しく低下します。

こうなりますと、気化されない水液は・・・
ねっとりべたべたした痰湿になってしまいます。

この痰湿が気管に滞りますと、痰がいっぱい
のどに詰まったりするようになります。

特に横になると痰がのどに落ちてきて溜まるため
何度も痰を吐き出さないといけなくなります。

横になると、痰がのどに詰まるという状態が
続きますと、息苦しくて呼吸もしにくいために
夜、寝ようと思って横になっても苦しくて
なかなか眠れないという状態が起こります。

咽にたまる痰はねっとりしていてからみついて
咽の奥にねばっこい幕を張ったようになることもあります。

こうなりますと、何度も痰を吐き出すけれど
横になると、またねばっこい痰がのどの奥に
幕を張ったようにへばりついて苦しいので
寝苦しくて、しっかり睡眠がとれない状態になります。

このような状態は睡眠時無呼吸症候群の原因の
一つともなっています。

眠っている間に気管に痰が落ちてきて幕を張った
ようになって呼吸を妨げますので、息が出来ない
状態が繰り返して現れます。

呼吸が止まって目が覚めて、呼吸が回復しますが
また眠ると呼吸が止まる・・・という状態を
繰り返すことになります。

また・・・

痰が気管で呼吸の邪魔をしますので喘息症状として
現れる場合もあります。

呼吸をするとヒューヒューゼロゼロ音がする。

喘息の発作が出るなどです。

そして・・・

鼻炎症状として現れることも多いです。

ぐっと冷え込む朝の起床時
気温が低下する夕方などに鼻炎症状が現れます。

「くしゃんくしゃん」とくしゃみが連発する、
さらさらした水鼻がたらたらと流れ出てくる

温かい部屋から寒い屋外へ出たとき
寒い屋外から温かい部屋へ入ったときなどにも
同様な鼻炎症状が発症しやすいのです。

そして夜間の睡眠中は鼻が詰まってしまうという
こともよく起こります。

こういう状態になっている人では・・・
2月3月の花粉が飛散する時期は花粉症の症状が
強く現れます。

そして多いのが・・・

「むくみ」の症状です。

足がむくむ、手がむくんで指の曲げ伸ばしがごわごわする
顔がむくんで目が腫れぼったくなる などです。

むくみは水分代謝の低下により起こります。

胃腸の燃焼力(陽気のパワー)が減弱して
水液が気化しっかり気化できない状態ですと
痰湿がたまってしまってむくみになるのです。

それから・・・

女性では「おりもの」の量が多くなります。
さらさらねばねばした痰湿状のおりものが多くなって
常におりものシートが必要になる場合もあります。

そしておりものが慢性化しますと、おりものの色が黄色くなり
においが気になるようになることもあります。

以上、種々の症状について述べましたが・・・

どの症状も、胃腸の燃焼力が低下したことで
水液がしっかり気化できなくなり、痰湿が産生されて
貯留停滞することによって発現しているのです。

そして・・・

胃腸の燃焼力(陽気のパワー)が減弱している人では
その影響が腎にまで及んで腎の燃焼力(陽気のパワー)が
減弱してしまっている人もいます。

燃焼力が低下している状態を「陽虚」と言いますが・・・

胃腸の燃焼力の低下は:脾胃の陽虚
腎の燃焼力の低下は:腎の陽虚

ということです。

両方の燃焼力の低下している人は「脾腎陽虚」という
体質になります。

「脾腎陽虚」の体質の人は、陽気が減弱していますから
身体が冷えます。おなかが冷える、お尻が冷える、足が冷える
というような状態が多く現れます。

陽気不足では自分自身に必要なパワーや栄養の産生力も
減弱している状態なので、疲れやすくて貧血ぎみで
精神的にも安定しないなど、種々の問題が現れやすくなります。

漢方的アプローチ・・・

①脾や腎の陽気をしっかり補充する

②貯留停滞している「痰湿」を除去する

③鼻炎や痰が気管に詰まる人、むくみやすい人
 では、肺を温めて水液の気化を促進させます

④陽虚によって気血精の産生力が著しく低下している人
 では、気血精を補強する必要もあります。

 一人一人の体質を見極めて上記アプローチを組み合わせて
 対応します。
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胃腸の不調症状の代表的なものとして、膨満感(ガスたたまる)というものがあります。ガスがおなかの内部でボコボコ動く音がして腹鳴りがする。ガスが上(のどから上)に上がっきてゲップが頻繁に出る、ゲップがみぞおち~のど胸の辺りに詰まる、ゲップが出そうで出ない・・・ガスが下に下がると、おならになります。やたらとガスが変にたまって気になるというのは胃腸不調症状で多見される症状です。ガスが変にたまる症状は胃腸の消化吸収活動がうまく機能していないために起きるのです。原因としては、飲食生活の問題が大きいですが、精神的ストレスが胃腸機能を悪化させて起きるものもあります。原因に対応したアプローチが必要です。
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排卵障害を起こしている原因として・・・多嚢胞性卵巣症候群(PCO)というのがあります。卵胞の周りにべたべたした汚れが溜まってしまって殻が硬く肥厚してしまい殻を破って排卵することが出来ません。このような卵胞が数珠玉のように沢山出来て卵巣内部に存在しています。痰湿汚れ・湿熱汚れ・瘀血汚れ・寒凝固汚れ など種々の汚れが卵胞の周りに著中停滞してしまっています。したがいまして・・・これらの汚れを除去する方剤を使って継続的にアプローチをする必要があります。
卵巣がしっかり働いて卵胞を大きく成長させ正常に排卵させるためには・・・腎精が充足していることは必須です。そして脳から送られてくるホルモン情報の伝達に問題がないことも必須です。腎精を充足させるためには後天の精の補充が欠かせません。後天の精をしっかり補充するためには脾胃の働きがしっかりしていることが必要です。ホルモン情報の伝達に問題がある原因は精神的ストレスが溜まる=気血の流通が止まる→ホルモン情報がしっかり伝達されない。それから血液やリンパ液が汚れてよどんで流れが悪い状態になるとホルモン情報伝達に問題が生じます。血液やリンパ液を汚す原因は毎日の飲食生活の偏りです。こってり濃厚なものの摂取が多いと血液やリンパ液がドロドロ汚れてしまいます。漢方的アプローチとしては、①腎精の補充②気血の補充③脾胃の働きを活性化させて後天の精の生成力を強くする④精神的ストレスの開放(肝気鬱結の開放)⑤血液やリンパ液の汚れを除去する(食滞・痰湿・瘀血の除去)身体の陽気のパワーが弱くて冷える傾向にある場合は、陽気補充、身体で炎症が起こっていて熱っぽい場合は、清熱して炎症をとる・・・などお一人お一人の身体状況を見極めてしっかり排卵できるようにアプローチします。
妊活にとって大切なポイントは腎精を充足させてあげることです。そしてさらにめでたく妊娠出産授乳子育てという段になっても大切なポイントは腎精を充足させてあげることです。元気な赤ちゃんを出産して、出産後のお母さんも元気はつらつと授乳子育てが出来るということがとても大切なことです。そこのポイントに腎精の充足は欠かせません。産後うつ・産後に元気がでない・頭が空虚に感じてふらふらする・不眠・歯ががたがたしている・髪がパサパサして抜け毛が増える・目が弱ってチカチカまぶしい などは腎精の不足消耗が原因です。
「Tash Sultana」すごいアーティスト発見 ユーチューブ
妊娠するためには正常に排卵していることは必須条件です。視床下部~下垂体~卵巣(卵胞)とホルモン分泌連携が問題なく行われていますと排卵障害起こりません。①視床下部②下垂体③卵巣④卵胞膜 以上4つのポイントのどこかに異常が発生しますと正常な排卵が妨げられて排卵障害が起こります。①視床下部②下垂体 は脳の問題です。脳は「髄海」と言われます。腎精から髄が生じて髄は骨を滋養しています。そして髄が集まって「髄海」となります。脳「髄海」をしっかり機能させるためには、腎精が充足していることが大切です。そして腎精を充足させるためには後天の精をしっかり産生させることが大切です。後天の精は脾胃の働きによって生成されます。排卵障害が起きている場合は、脾胃、腎精、気血、肝の疎泄などに介入してホルモン分泌連携を正常化させるようにアプローチします。
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Author:桜の気の下で
兵庫県たつの市神岡町にて漢方専門薬局を開いています。
(そうめん資料館)そうめんの里のすぐ近くです。
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℡0791-65-2107
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