膝痛、股関節痛、などは、
この寒い時期は痛みがひどくなる傾向にあります。

そして関節の周りの筋肉が硬くなりこわばって
思うように動けないという場合も出てきます。

ヒアルロン酸やグルコサミン、コンドロイチン
などを使用して関節に栄養を与えてあげて
痛みを軽くしましょう・・・という理屈で

たくさんのメーカーから売り出されています。

関節に栄養を与えるという考え方自体は
間違っていないと思いますが・・・

なぜに、関節に栄養が足らなくなったのでしょうか?

健康体であるならば・・・

血液などの栄養を運ぶ流体が量的に満ち足りていて
そして、血液が必要な部位にしっかり循環して
運ばれています。

だから、関節が栄養不足に陥ることはありません。

それが・・・

中高年くらいの年齢になりますと。

血虚(血不足)という状態が多くなります。
そして気虚という状態にもなります。

両方合わせて気血不足と言います。

関節を栄養するための血が不足となり
血を運ぶための推進力(動力)である
気が不足してくるということです。

ですから・・・

関節部位に血がしっかり運ばれてこなく
なるのです。

膝痛にしても股関節痛にしても、数にすると
圧倒的に女性が多いのです。

女性は生理や出産で気血を大きく消耗しています。
ですから女性は気血不足になっている方がとても
多くいらっしゃるのです。

リウマチなどもそうですが、圧倒的に女性が多い病気
というのがあるのですが、それは女性が気血を消耗している
傾向が強いからなのです。

そして・・・

関節痛を引き起こす原因は気血不足だけではありません。

冷え性の女性はたくさんいらっしゃいますね。

陽気不足の女性が多いということです。

陽気不足ですと、身体が冷えます。

冷えますと筋肉はぎゅーっと収縮します。

血管もぎゅーっと収縮します。

こうなりますと、関節周辺の筋肉がぎゅーっと収縮して
硬くなって思うように動かなくなります。

冷やされた血管がぎゅーっと収縮しますと血液循環が
滞ってしまいます。、

この状態を寒凝血瘀と言います。

血管が冷えてぎゅーっと収縮すると同時に血液が
冷え固まってしまって流れが滞るのです。

痛みの発生は「不通則痛」と表現されます。

「不通になったら、すなわち痛みが起こりますよ」
ということです。

不通の状態がひどければひどいほど、痛みは強くなります。

陽気不足の方が冬の寒さにさらされますと、
寒凝血瘀の状態になることが増えるのです。

血液が冷えて流れませんので、関節に栄養が
来なくなることにもなります。

そして、膝に水が溜まるという病態も多いのですが、

陽気不足の体質ですと、体内を流れている水が冷やされて
「水湿」となって下半身に流れ落ちることが多いのです。

体内を流れる水は、陽気のパワーで温められて気化されて
軽い水蒸気の状態(気体の状態)になって軽やかに
上方向へ動くのが本来の姿なのですが、

陽気不足だと水をしっかり温めて気化させることが
出来ませんので、水蒸気になれなくて「重い水湿(液体の状態)」
となるために下方向へ流れ落ちてしまいます。

そして膝関節に水が溜まる病態が現れるのです。

膝関節に水が溜まりますと、溜まった水が関節部位を
冷やして、水が血管を圧迫して血流を悪化させます。
そしてその状態がさらに「不通則痛」を発生させます。

膝に水が溜まる人では、飲み物食べ物に問題がある
場合も多いです。

冷えた冷たい飲み物を飲んでいる。
(ビール・冷たい水、お茶、牛乳、ジュース など)
冷たい食べ物を食べている。
(ヨーグルト・アイスクリーム・生野菜・果物 など)

上記のようなものを多飲多食していますと、
身体がどんどん冷えて陽気を消耗させてしまいます。

そして膝に水が溜まりやすくなるのです。

以上、述べたように

膝痛や股関節痛などに悩まされている方は

気血不足であって、関節に栄養がしっかり
運ばれていない。

血の量的不足と血を動かす推進力である気が
不足しているためですね。

それから、陽気が弱っているために身体が
冷えてしまって筋肉がぎゅーっと硬く収縮してしまう。

血管が冷えてぎゅーっと収縮する、そして
血液が冷え固まって流動性が悪くなってしまう。
(寒凝血瘀)→不通則痛

寒凝血瘀になると、関節に血液が運ばれなくなる。

陽気不足のために液体の水が軽い水蒸気(気体)に
気化されなくなって重い水湿(液体)状態となって
下半身に流れ落ちる。

そして膝に水がたまる。たまった水が関節部位を
冷やす。たまった水が血流を悪化させる。→不通則痛

東洋医学では膝や股関節、腰痛などの痛みの発生機序を
以上のようにとらえています。

痛みの発生する基本原則は「不通則痛」です。
不通になるために、関節が栄養不足になるということ
なのです。

ですから、血流が不通になっているところへ
単純にコンドロイチンやヒアルロン酸やグルコサミンを
使用するだけでは、思う様に痛みが解消されない場合が
多いのです。

膝痛や股関節痛、腰痛などの痛みを解消させるための
必須のアプローチは不通の状態を不通でない状態に
改善させてあげることです。

不通が改善されて血がしっかり運ばれるようになれば
関節の栄養不足も解消されます。

したがいまして・・・

膝痛、股関節痛、腰痛への必須の漢方的アプローチは・・・

①気血補充

②陽気補充

③水湿除去

④活血化瘀

下半身は腎の領域ですので

⑤捕腎精する必要もあります。

⑥散寒、袪風湿
(外からの冷えや湿気を体外へ追い払う)

以上のような複合的なアプローチが必須です。
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前回、膝関節痛や股関節痛について述べています。今回は補足して対象範囲を広げて考えます。身体の隅々まで栄養状態が良くて元気に活動できるのは、身体の隅々にまで栄養が運ばれているからです。身体の隅々にまで栄養が運ばれなくなると、最悪の場合、関節が変形したり組織が壊死したりします。その前段階として、しびれや関節痛などが現れます。手足抹消部位に発現するレイノー症状も栄養循環の悪さが原因となります。指が真っ白になったり紫色になってしびれや痛みが発生します。全身性硬皮症は気血不足、陽気不足、陰不足の程度が激しい病態です。皮膚や筋肉が硬く固まって萎縮して動きが悪くなります。冷え症状や乾燥症状のどちらもが強く現れます。ですので、温めたり潤したりのバランスよいアプローチが必須です。気血補充、腎精(陰陽)補充、血流促進などの複合的なアプローチによって栄養循環を活性化させます。滞っている気血循環を取り戻させてあげると関節部位、抹消部位、皮下組織などに栄養がしっかり運ばれますので全身症状の改善が図れます。
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妊活にとって大切なポイントは腎精を充足させてあげることです。そしてさらにめでたく妊娠出産授乳子育てという段になっても大切なポイントは腎精を充足させてあげることです。元気な赤ちゃんを出産して、出産後のお母さんも元気はつらつと授乳子育てが出来るということがとても大切なことです。そこのポイントに腎精の充足は欠かせません。産後うつ・産後に元気がでない・頭が空虚に感じてふらふらする・不眠・歯ががたがたしている・髪がパサパサして抜け毛が増える・目が弱ってチカチカまぶしい などは腎精の不足消耗が原因です。
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妊娠するためには正常に排卵していることは必須条件です。視床下部~下垂体~卵巣(卵胞)とホルモン分泌連携が問題なく行われていますと排卵障害起こりません。①視床下部②下垂体③卵巣④卵胞膜 以上4つのポイントのどこかに異常が発生しますと正常な排卵が妨げられて排卵障害が起こります。①視床下部②下垂体 は脳の問題です。脳は「髄海」と言われます。腎精から髄が生じて髄は骨を滋養しています。そして髄が集まって「髄海」となります。脳「髄海」をしっかり機能させるためには、腎精が充足していることが大切です。そして腎精を充足させるためには後天の精をしっかり産生させることが大切です。後天の精は脾胃の働きによって生成されます。排卵障害が起きている場合は、脾胃、腎精、気血、肝の疎泄などに介入してホルモン分泌連携を正常化させるようにアプローチします。
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桜の気の下で

Author:桜の気の下で
兵庫県たつの市神岡町にて漢方専門薬局を開いています。
(そうめん資料館)そうめんの里のすぐ近くです。
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℡0791-65-2107
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