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前回、膝関節痛、股関節痛への漢方的アプローチについて
述べていますが・・・

今回も引き続き、補足して述べます。

膝関節痛や股関節痛は女性が圧倒的に多いのですが、
それは女性は生理や出産で気血精を大きく消耗している
からなのです。

気血精がたっぷり存在すると、全身の隅々まで栄養が
しっかり行き渡ります。

気血精が不足していると、複雑な構造の関節組織には
栄養が行き渡りにくくなります。

骨は腎精によって養われているので中高年以降の年齢に
なりますと、腎精が消耗して腎虚体質傾向が強くなります。

ですから、骨粗しょう症や関節変形なども発生しやすく
なるのです。

そして気血精が不足した体質ですと、寒さや湿気などに
対する抵抗力も弱くなっています。

寒さや湿気(寒邪や湿邪)が外から侵入しやすい状態に
なっているということです。

ほとんどの場合の膝関節痛や股関節痛は・・・

陽気や精血が不足している体質傾向になっている人に
外的な寒邪や湿邪が侵入することで起こります。

分かりやすく表現すると体力不足になっているところに
冷えや湿気が影響して痛みが生じているということです。

痛みの発生の基本原則は「不通則痛」です。

気血の動きが不通の状態になると痛みが起きるということです。

例えば、20代前後の元気な若者であるならば、血気盛んで
身体の熱量も多くて気血循環が順調ですので、関節痛が
起きることはまれです。

本来そういうことなのですが、最近の若い女性などは
貧血傾向(血虚体質)で冷え性(陽気不足)で低血圧
(血液を推進させるパワーが弱い)というタイプも多く
なっています。

ですからあちこちの関節が痛いなどという症状を訴える
女性も増えています。

手や足の指が冷えて血流が悪くなり皮膚色が蒼白になったり
紫色になったりするレイノー病というのも同じような原因で
発症します。

膠原病で全身性硬皮症という病気があります。

陽虚体質のために全身が冷えて皮下脂肪が硬くなって
固まってきます。レイノー症状も現れます。
皮膚がだんだん硬くなって萎縮してきます。

これらの病気の本質的な原因は・・・

陽虚体質であって気血消耗が激しいことです。

全身が冷え切っています。
(全身を温める陽気が弱り切っています)

そして推動する気血が量的にも減ってしまっています。

気血を勢いよく押し流すパワーは陽気のパワーです。
この陽気のパワーが弱ってしまっていて、さらには
流れるべき気血が量的にひどく減ってしまっていると
抹消部まで気血がしっかり運び込むことが出来なくなります。

このような状態で・・・

冬の寒さにさらされるとどうなるでしょう。

気血はまったく流れなくなって止まってしまいます。

「不通則痛」のひどい状態なりますので激痛が発生します。

寒凝血瘀の状態です。

こういう状態が持続しますと、関節組織や皮膚組織に
栄養がまったく運び込まれなくなりますので、組織が
壊死することも起こります。

関節が変形したり皮膚に潰瘍が出来たりします。

皮膚が暗赤色や紫色になって最後は黒くなります。

このような状態になるまでに何とかしなくてはなりません。

漢方的アプローチ・・・

気血精をどんとしっかり補充します。

気血補充そして腎精補充に重点を置きます。

腎は全身の根本ですから捕腎は大切です。
腎の陰精と陽精のどちらをも重点的に補充します。

腎陽そして脾陽にも配慮して補充します。

水液が水蒸気状態に気化されるように配慮します。

それから、血を温めて血流促進を図ります。

陽気、気血精の補充、気血循環を活性化させる
などをバランスを考えながら配薬します。

気血を温めて推進力を高めて凝滞を解きほぐします。
流れるべき気血をしっかり補充して、関節部位や
手足抹消部位までしっかり気血が運ばれるように
アプローチします。

以上のようにアプローチすることで栄養循環を
取り戻してあげることが大切です。
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出産後の体調不良に漢方のアプローチが奏功しています。産後からずっと続く体調不良症状は、身体が疲れ切っていて疲れが抜けない(過労状態)授乳などで夜間に何回も起きるため慢性的な寝不足になっている。そして精神状態が安定しなくて不安感がありそれもあって熟睡できない。慢性的寝不足のせいか頭全体がガンガン割れるように痛い。胃腸の不良症状も発現していて、吐き気、胃液の逆流、胸焼け、胃痛、胃もたれ、おなかがキュルキュル鳴る、ちょっと食べたらおなかいっぱい。そして、足のむくみ、鼻炎、免疫が低下しているのかすぐ風邪を引く・・・乾燥症状も強くて、のどがカラカラに渇く、目の下が乾燥して赤くなってひりひりする、お通じが便秘でコロコロ便 など多彩な症状が発現していました。さくら薬局で漢方的分析による複合方剤を服用されたところ2週間ほどで体調全般的によく改善しています。現在も服薬継続中です。
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排卵障害を起こしている原因として・・・多嚢胞性卵巣症候群(PCO)というのがあります。卵胞の周りにべたべたした汚れが溜まってしまって殻が硬く肥厚してしまい殻を破って排卵することが出来ません。このような卵胞が数珠玉のように沢山出来て卵巣内部に存在しています。痰湿汚れ・湿熱汚れ・瘀血汚れ・寒凝固汚れ など種々の汚れが卵胞の周りに著中停滞してしまっています。したがいまして・・・これらの汚れを除去する方剤を使って継続的にアプローチをする必要があります。
卵巣がしっかり働いて卵胞を大きく成長させ正常に排卵させるためには・・・腎精が充足していることは必須です。そして脳から送られてくるホルモン情報の伝達に問題がないことも必須です。腎精を充足させるためには後天の精の補充が欠かせません。後天の精をしっかり補充するためには脾胃の働きがしっかりしていることが必要です。ホルモン情報の伝達に問題がある原因は精神的ストレスが溜まる=気血の流通が止まる→ホルモン情報がしっかり伝達されない。それから血液やリンパ液が汚れてよどんで流れが悪い状態になるとホルモン情報伝達に問題が生じます。血液やリンパ液を汚す原因は毎日の飲食生活の偏りです。こってり濃厚なものの摂取が多いと血液やリンパ液がドロドロ汚れてしまいます。漢方的アプローチとしては、①腎精の補充②気血の補充③脾胃の働きを活性化させて後天の精の生成力を強くする④精神的ストレスの開放(肝気鬱結の開放)⑤血液やリンパ液の汚れを除去する(食滞・痰湿・瘀血の除去)身体の陽気のパワーが弱くて冷える傾向にある場合は、陽気補充、身体で炎症が起こっていて熱っぽい場合は、清熱して炎症をとる・・・などお一人お一人の身体状況を見極めてしっかり排卵できるようにアプローチします。
妊活にとって大切なポイントは腎精を充足させてあげることです。そしてさらにめでたく妊娠出産授乳子育てという段になっても大切なポイントは腎精を充足させてあげることです。元気な赤ちゃんを出産して、出産後のお母さんも元気はつらつと授乳子育てが出来るということがとても大切なことです。そこのポイントに腎精の充足は欠かせません。産後うつ・産後に元気がでない・頭が空虚に感じてふらふらする・不眠・歯ががたがたしている・髪がパサパサして抜け毛が増える・目が弱ってチカチカまぶしい などは腎精の不足消耗が原因です。
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妊娠するためには正常に排卵していることは必須条件です。視床下部~下垂体~卵巣(卵胞)とホルモン分泌連携が問題なく行われていますと排卵障害起こりません。①視床下部②下垂体③卵巣④卵胞膜 以上4つのポイントのどこかに異常が発生しますと正常な排卵が妨げられて排卵障害が起こります。①視床下部②下垂体 は脳の問題です。脳は「髄海」と言われます。腎精から髄が生じて髄は骨を滋養しています。そして髄が集まって「髄海」となります。脳「髄海」をしっかり機能させるためには、腎精が充足していることが大切です。そして腎精を充足させるためには後天の精をしっかり産生させることが大切です。後天の精は脾胃の働きによって生成されます。排卵障害が起きている場合は、脾胃、腎精、気血、肝の疎泄などに介入してホルモン分泌連携を正常化させるようにアプローチします。
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桜の気の下で

Author:桜の気の下で
兵庫県たつの市神岡町にて漢方専門薬局を開いています。
(そうめん資料館)そうめんの里のすぐ近くです。
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℡0791-65-2107
マウスオン→ 




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