前回に引き続き不妊不育症について述べます。

不妊不育症が増えているのは・・・

晩婚化で出産される年齢が高齢化している
ということ・・・

そして毎日の飲食内容に問題が出てきている
ということ・・・

女性だけでなくて男性も問題意識を持つ
必要がある・・・

前回は以上のような観点で述べています。

男性も女性も生命力の不足が目立ってきている
という傾向がみられます。

男性の精子の数が減っているとか・・・
運動率が悪いとか・・・

これらは生命力が減弱していることを現しています。

女性では卵子、男性では精子のパワー(生命力)が
低下しているということです。

ですから・・・

不妊不育症の方は、生命力を強化することが
必須です。

毎日の食生活の見直し、そして夜更かしをしない
日付が変わるまでに就寝するなどが大切です。

そして漢方的アプローチとして・・・

腎精を補強する

肝血を補う

以上の精血補充はとても大切です。

「肝腎かなめ」と言いますが・・・

本当に肝腎かなめな」のです。

腎は精を蔵しています
肝は血を貯蔵しています。

そして精血同源と言う考え方があります。

精と血は源が同じだからどちらもしっかり
補いましょうということです。
どちらかが一方が不足すると別の一方が
それを補おうとします。

腎精は鹿茸(鹿の幼角)や亀板(亀の腹甲)
などを使用して強化します。

肝血は当帰や地黄などを使用します。

他にも種々の生薬を配合して肝腎を強化をします。

肝腎を強化しますと・・・

精子や卵子のパワーが上昇してゆきます。

効果を上げるにはある程度の期間が必要です。
1~2週間飲んだからといってすぐに精子や卵子の
パワーが上がるわけではありません。

数か月単位の服用が必須です。

毎日毎日の蓄積ですから・・・
こつこつと増やしてゆくのです。

いきなり増えたりはしません。

そこのところを勘違いしている人が時々
いらっしゃいますが・・・

飲んですぐ効くなんてことはありません。

生命力を高めてゆくわけですから・・・

昨日今日の問題じゃないわけですね。

これまでの蓄積が少ないまたは消耗させて
しまっている・・・

それらを取り戻してさらに増やしていく必要が
あるわけです。

腰を据えてじっくり対応してゆかなければ
なりません。

おおまかに体質を分けますと・・・

陽虚体質(陽気不足で熱量不足の体質)
陰虚体質(陰液不足で熱っぽく乾燥気味の体質)

この二つの体質は真逆の体質です。

腎精を強化すると言ってもこの2つの体質の違いによって
使用する生薬構成が変わります。

陽虚体質は鹿茸を中心に配薬します。
陰虚体質は亀甲を中心に配薬します。

さらには陽気不足が強い場合は・・・
乾姜や呉茱萸、附子などを配薬します。

陰虚体質で体が熱っぽい場合は
知母や黄柏などを配薬します。

当帰や地黄などはどちらの体質であっても
使用できますが・・・使用量の調節が必要です。

当帰は温性ですので身体が熱っぽくなりやすい人では
少なめに使用します。

冷え性の人では多めに使用します。

しかし・・・

当帰や地黄は若干胃腸に負担がかかりますので
胃腸の弱い人では服用は慎重にしないといけません。

服用によって胃もたれしたり下痢になったりする
場合がありますので・・・

今回はここまでです。

次回も不妊不育症について述べます。
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ツバメの巣を守ってやれませんでした。残念無念です。
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排卵障害を起こしている原因として・・・多嚢胞性卵巣症候群(PCO)というのがあります。卵胞の周りにべたべたした汚れが溜まってしまって殻が硬く肥厚してしまい殻を破って排卵することが出来ません。このような卵胞が数珠玉のように沢山出来て卵巣内部に存在しています。痰湿汚れ・湿熱汚れ・瘀血汚れ・寒凝固汚れ など種々の汚れが卵胞の周りに著中停滞してしまっています。したがいまして・・・これらの汚れを除去する方剤を使って継続的にアプローチをする必要があります。
卵巣がしっかり働いて卵胞を大きく成長させ正常に排卵させるためには・・・腎精が充足していることは必須です。そして脳から送られてくるホルモン情報の伝達に問題がないことも必須です。腎精を充足させるためには後天の精の補充が欠かせません。後天の精をしっかり補充するためには脾胃の働きがしっかりしていることが必要です。ホルモン情報の伝達に問題がある原因は精神的ストレスが溜まる=気血の流通が止まる→ホルモン情報がしっかり伝達されない。それから血液やリンパ液が汚れてよどんで流れが悪い状態になるとホルモン情報伝達に問題が生じます。血液やリンパ液を汚す原因は毎日の飲食生活の偏りです。こってり濃厚なものの摂取が多いと血液やリンパ液がドロドロ汚れてしまいます。漢方的アプローチとしては、①腎精の補充②気血の補充③脾胃の働きを活性化させて後天の精の生成力を強くする④精神的ストレスの開放(肝気鬱結の開放)⑤血液やリンパ液の汚れを除去する(食滞・痰湿・瘀血の除去)身体の陽気のパワーが弱くて冷える傾向にある場合は、陽気補充、身体で炎症が起こっていて熱っぽい場合は、清熱して炎症をとる・・・などお一人お一人の身体状況を見極めてしっかり排卵できるようにアプローチします。
妊活にとって大切なポイントは腎精を充足させてあげることです。そしてさらにめでたく妊娠出産授乳子育てという段になっても大切なポイントは腎精を充足させてあげることです。元気な赤ちゃんを出産して、出産後のお母さんも元気はつらつと授乳子育てが出来るということがとても大切なことです。そこのポイントに腎精の充足は欠かせません。産後うつ・産後に元気がでない・頭が空虚に感じてふらふらする・不眠・歯ががたがたしている・髪がパサパサして抜け毛が増える・目が弱ってチカチカまぶしい などは腎精の不足消耗が原因です。
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妊娠するためには正常に排卵していることは必須条件です。視床下部~下垂体~卵巣(卵胞)とホルモン分泌連携が問題なく行われていますと排卵障害起こりません。①視床下部②下垂体③卵巣④卵胞膜 以上4つのポイントのどこかに異常が発生しますと正常な排卵が妨げられて排卵障害が起こります。①視床下部②下垂体 は脳の問題です。脳は「髄海」と言われます。腎精から髄が生じて髄は骨を滋養しています。そして髄が集まって「髄海」となります。脳「髄海」をしっかり機能させるためには、腎精が充足していることが大切です。そして腎精を充足させるためには後天の精をしっかり産生させることが大切です。後天の精は脾胃の働きによって生成されます。排卵障害が起きている場合は、脾胃、腎精、気血、肝の疎泄などに介入してホルモン分泌連携を正常化させるようにアプローチします。
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Author:桜の気の下で
兵庫県たつの市神岡町にて漢方専門薬局を開いています。
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